私たちの理念
私たちは、高齢者や障害者、健常者の誰もが、「音楽の力で、その人らしい生き方が出来る社会を作る」ことを目指します。
「音楽で笑顔!プロジェクト」立ち上げのきっかけ
砕けそうな心を救ってくれたのは・・・
旅行業界で30年以上、働いてきました。海外旅行の企画立案、営業、海外添乗など、とても貴重な体験をしてきました。
その30年の間に、転職を3回しています。40代で転職して入った会社では、好き嫌いの激しい上司によるパワハラが横行し、私もその
パワハラの餌食となってしまいました。人間関係などで悩む日々が
地獄のように続き、仕事の時も、プライベートの時も、寝る時まで、胸が締め付けられる思いに打ちひしがれていました。
そんな時、偶然You Tubeで見つけたインディーズ・アーティストの歌を聴いて、砕けそうな心が救われました!
そのアーティストの歌声と歌詞に心を癒され、1つの場所から長い間動けずにいた自分に、1歩前へ進む勇気をくれました。
そのアーティストの歌声をどうしても生で聴きたいと思い、それからライブハウス通いが始まりました。
ライブハウスでそのアーティストの歌を聴いたり、また新たに出会う多くのアーティスト達の歌に癒されたり、勇気をもらうことが出来ました。
この時に、音楽は人を笑顔にすると実感し、「音楽が持つ力」を自ら体感しました。
笑顔を忘れてしまった人に、笑顔を取り戻してもらう「虹色の音♪」
月に何度もライブハウスに通ううちに、多くの素敵なアーティスト達と知り合うことが出来ました。
自分が癒しや勇気をもらった素敵なアーティストばかりを集めて、素敵な音楽に触れてもらいたい、
私のように笑顔を忘れてしまっている人達に、「音楽の力」で笑顔を取り戻してもらいたい。
そんな思いから、48歳の時に、自らライブハウスを借り、出演アーティストを集めて、ライブを自主
企画するようになりました。
音楽で心が晴れ渡って、心に虹が掛かるように。そんな想いを込めて、自主企画ライブの名称を
「虹色の音♪」と名付けました。
ライブ終演後に、お客様から「素敵な音楽に
出会えました!」「音楽で勇気をもらえました!」
「また素敵な企画をお願いします!」など、お帰り
の際にわざわざお声がけして頂き、笑顔でお帰り
頂けることがとても嬉しく感じています。
出会った音楽やアーティストの方々に心から感謝
しています。
認知症高齢者の方との出会いと、「音楽の力」
偶然、認知症の高齢者の方々が入居して暮らしている
グループホームで、介護のボランティアする機会が
ありました。
パワハラの被害にあっていた頃と時期が重なっていた
こともあり、高齢者の方々の笑顔に、とても心が
癒されたものです。
もっと高齢者の方々を笑顔にしたい、介護で笑顔に
なって頂くのは勿論のこと、「音楽の力」でもっと
笑顔にすることは出来ないか、と考えることが多く
なりました。
音楽療法士の先生のセミナーに通い、音楽がもたらす様々な効果について学び、介護施設で音楽療法を取り入れた、音楽レクリエーションを行うようになりました。
歌うことでストレスを発散して、リラックス出来たり、落ち着きを取り戻して徘徊や暴言・暴力などの症状が和らいだりして、音楽がもたらす効果を実感することが出来ました。
健常者だけでなく、高齢者の方々や、障害者の方々も、「音楽の力」で笑顔になって頂きたい、その
想いから、「音楽で笑顔!プロジェクト」を立ち上げました。
介護する人、介護を必要とする人、健常者。その誰もが、音楽で本来の笑顔を取り戻して、その人
らしく生きていける社会にしていきたい。
その実現のために、皆様の応援とお力添えを頂けましたら、幸いです。
宜しくお願い致します。
地域社会とつながる音楽イベント企画・実施
イベント・セミナーへのアーティスト
派遣
インディーズ・
アーティスト応援!
「虹色の音♪」
超高齢化社会の到来と、地域社会と接点の無い孤独感
現在1,500万人位いる後期高齢者(75歳以上)の人口は、2025年には約2,200万人位にまで増え、実に「4人に1人が後期高齢者」という超高齢化社会に日本は直面します。
食べる、寝る、起きる等の日常生活の介助を必要とする人々は、体調の急変時には病院へ入院したり、回復後は自宅や施設に戻って暮らすなど、自宅・病院・介護施設などの「地域社会との繋がり」が強く求められます。
しかし、介護現場では地域社会との接点がなかなか作れず、高齢者は自宅、または介護施設の中だけの生活になりがちで、社会の一員としての役割を担っている充足感や自信を持つことが出来ず、孤独感
などに苛まれがちになります。
■高齢者が抱く負の感情・・・孤独感、疎外感、喪失感、寂しさ、虚しさ、など。
特に介護を必要としている高齢者は、とても強い負の感情を持ったまま暮らしているため、その人
らしい生活や人生とは程遠い状況となっています。
増える認知症高齢者と、認知症特有の周辺症状
脳の萎縮や、血管性の病気が原因で発症する認知症。認知症になる人も増え続けていて、2025年には700万人を超えると言われています。
65歳以上の高齢者のうち、実に「5人に1人が認知症」ということになります。
脳がうまく機能しないために、物忘れが激しくなる、今まで出来ていたことが出来なくなる、など日常生活に不自由が生じ、その混乱から
周辺症状が現れます。
■認知症の周辺症状・・・徘徊、興奮、暴言・暴行、妄想、大声・叫声、多弁・多動、不潔行為、
睡眠障害、覚醒障害、抑うつなど。
音楽が持つ力
音楽は情動に直接働きかけ、記憶を司る「海馬」と呼ばれる脳の部分を刺激するので、音楽に触れることにより、昔を回想し、大切な人・大切なことを思い出したり、人生の意味を見出したりすることが
あります。
歌を歌う、歌を聴く、昔を回想する、楽器を演奏する、音楽に合わせて運動をする。
音楽を利用することによって、高齢者が抱いている負の感情を緩和し、脳の活性化を図り、身体能力の維持・向上を図ることが出来ます。
■音楽がもたらす効果
①情緒の安定化、自信回復、リラックス、コミュニケーション能力の回復、表現力の回復、
発語促進、血圧の安定化、免疫力の向上など。
②認知症の周辺症状(徘徊、興奮、暴言・暴行、妄想、大声・叫声、多弁・多動、不潔行為、
睡眠障害、覚醒障害、抑うつなど)の
緩和や改善にも効果的であると言われています。
音楽で、地域と繋がり、自分らしい生き方を見つける
子供の頃や青春時代に聴いた音楽を歌ったり聴いたりすることにより、その当時の記憶を呼び起こして結びつき、その人にとっての生きがいや、やり残していることに気付いたりするなど、これからの自分の人生を輝かせることが出来ると考えています。
音楽レクリエーション、音楽療法セラピーなど、音楽が持っている力を最大限に活用し、高齢者や障害者の方々の心を豊かにし、身体機能の維持・回復・向上を目指し、1人1人の人生に彩りを添え、笑顔にします。
「音楽」で「介護現場」と「地域社会」を結びつけ、介護をする人・介護を必要とする人・健常者、
その誰もが地域の中で自分らしく生きていける社会にしていきます。